11月も終わり、いよいよ2025年も残り1か月となりました。この記事では、11月のドル円トレードの結果を整理しつつ、年間目標の進捗と、最後の1か月である12月をどう過ごすかをまとめておきます。来年2026年の運用方針を考えるうえでも、自分のトレードを言語化しておくことは大切だと感じています。
2025年11月の目標に対して
まず、数値目標の面から振り返ります。11月単月の月間目標については、残念ながら「未達成」という結果になりました。一方で、年間を通じた第1目標である「資金25%アップ」については、11月の時点で無事に達成。第2目標の「30%アップ」に対しては、達成率87%というところまで来ています。
この数字だけを見ると、「もうひと息で30%に届きそう」とも、「やや届かないかもしれない」とも解釈できる微妙なラインです。とはいえ、11か月の運用の結果として25%アップを確保できているのは事実であり、まずはこの点は素直に評価したいと思います。
一方で、11月のトレード運用そのものを振り返ると、課題もはっきりしています。円安が進んだことで、抱えていたポジションがいくつか利確・解消されましたが、「日々の値動きに対して、積極的に仕掛けることができなかった」点は反省材料です。為替介入への警戒感が強く、頭では「トレンドは円安方向」と分かっていながらも、ロットを増やす決断ができませんでした。
2025年11月のドル円相場と出来事
2025年11月のドル円は、おおむね153〜157円台のレンジで推移しました。日銀の「慎重な利上げ観測」と、米国の「利下げ観測」が交錯する中、日本政府・当局からは円安をけん制する発言も続き、マーケット全体としては高値圏を維持しながら、じわじわと円安方向に進んだ1か月だったと思います。
トレーダーとしての体感としては、「上に行きそうだが、いつ急落してもおかしくない」という、非常にやりにくい相場でした。結果として、リスクを取りにいくよりも、「既存ポジションを守る」「介入リスクを意識してロットを抑える」という守りのスタンスが強くなり、その分、利益の伸びを取りこぼした感覚があります。
ただし、これは裏を返せば、「無理に追いかけて大きく損を出さなかった」というリスク管理の面での評価にもつながります。ある程度の利益を確定しながら、資金を減らさずに11月を終えることができたことは、2025年通年のパフォーマンスを守るうえでは意味のある選択だったと言えるかもしれません。
2025年12月の方針と2026年に向けて
12月は、2025年最後の月です。数字だけを見れば、「年間30%アップ」を達成するためには、これまでの月間実績のうち最高額に近いレベルの結果が必要になります。正直なところ、「無理に狙うと崩れる可能性もあるライン」だと感じています。
そこで12月の基本スタンスとしては、「あくまで相場に合わせて淡々とトレードする」ことを優先し、「30%達成のために無理をしない」というルールを自分に課したいと思います。ファンダメンタルズとしては、12月も引き続き円安方向に動きやすいと見ていますが、介入・政策変更など、一発で流れが変わるイベントにも十分注意しながら、ポジションサイズとリスク管理を最優先に運用していくつもりです。
また、12月は「2026年に向けての総括と方針をまとめる月」と位置付けています。今年1年のトレードを振り返り、
- どの場面で勝てていたのか
- どのパターンで負けやすかったのか
- ルールを守れなかった局面はどこか
- 通貨ペアや時間帯の相性はどうだったか
といった点を整理し、2026年のトレードルールや目標設定に落とし込んでいきたいと考えています。
11月は、月間目標こそ未達でしたが、「年間25%アップ達成」と「大きく崩さずに高値圏の相場を乗り切った」という意味では、一つの区切りとなる月でした。12月は、相場に振り回されるのではなく、自分のルールに従って淡々とトレードを積み重ねつつ、今年1年の総括と来年の準備をしっかり進めていきます。

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