Mac環境下で、就業規則の本社一括届出を電子申請でやってみました

就業規則申請の方法の一つに、本社一括届出というのがありますが、この申請を電子申請で行おうと色々調べてみました。そして、結果的には、できたのですが、この就業規則の本社一括届出をMac環境下でやったらどうなるかというのが、今回の投稿内容です。

就業規則の本社一括届出とは？

複数の事業場（支店とか営業所など）のある会社の就業規則は、原則としては、それぞれの事業場ごとに提出することになりますが、本社と各事業場の就業規則の内容が同一である場合、本社で一括して届けることができます。

ただし、意見書については、それぞれの事業場ごとに労働者代表の意見を添付することが必要ですし、また複数の事業場の一覧表も必要ですが、作成した就業規則については、１通添付すれば良いという利点があります。

流れとしては、次のようになります

紙の場合も、電子申請の場合も、一括届出の場合その事業場一覧表を出すことになりますが、電子申請の場合は、「一括届出事業場一覧表作成ツール」というのが厚労省の方で準備されています。

（労働基準法等の規定に基づく届出等の電子申請について）

労働基準法等の規定に基づく届出等の電子申請について

（一括届出事業場一覧作成ツールの利用方法）

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000919899.pdf

Mac環境下でも就業規則の電子申請は、可能であることがわかっています。このことは私自身が実証しています。下記の過去記事を参照してください。

ただ、本社一括申請の場合、「一括届出事業場一覧表作成ツール」によって作成したCSVファイルの添付が必要です。ところが、この「一括届出事業場一覧表作成ツール」は、Mac環境ではうまく動作しません。

それで仕方なくWindows環境で「一括届出事業場一覧表作成ツール」で、複数の事業場の一覧表を作成し、CSVファイル化したものを添付して申請しました。この申請は、Mac環境下でもOKでしたので、今後もこの方法で可能です。

「一括届出事業場一覧表作成ツール」はExcelで作られれています。Excelについては、WindowsでもMac環境下でも動きます。Mac環境下でも動くことは、確認済みですが、このツールでは動きません。

Mac環境化において、Excelは、普通に動くけれど、この「一括届出事業場一覧表作成ツール」は、Mac環境化では動きません。いろいろ調べてみると、どうもVBAが原因のようだとわかりました。

もっとも、Mac環境下でも、e-Govで就業規則の電子申請ができることには変わりません。ただ、Mac環境下では「一括届出事業場一覧表作成ツール」でデータをCSV化できないことだけが、欠点です。

でも、このような欠点はありつつも、就業規則の本社一括届と同じような３６協定の本社一括届出についても、Mac環境下でも可能なので、しばらくは、このパターンで申請するしかないと考えています。