労働基準監督署へ就業規則や36協定などの届出を電子申請を行う時に、2021年3月31日までは、電子署名・電子証明書が必要でしたが、2021年4月1日からは、IDとパスワードだけで済むようになりました。今回は、そんな話です。
電子署名・電子証明書不要の流れが進んでいます
電子申請の申請方法には、次の3つの場合があります。
- IDとパスワードだけで申請できる場合
- GビズIDのように2段階認証が必要な場合
- 電子署名・電子証明書が必要な場合
行政官庁に電子申請する場合、最初の頃は、必ず電子署名・電子証明書が必須でした。そして、2020年(令和2年)4月からGビズIDでログインするといくつかの手続きで電子署名・電子証明書が不要の手続きが出てきました。
そして、2021年(令和3年)3月22日以降は、GビズIDで離職票の手続きまでができるようになり、電子署名の必要性がかなり少なくなってきました。離職票の場合、それまでは、電子署名・電子証明書が必須でした。
さらに、2021年(令和3年)4月1日以降、労働基準監督署への就業規則や36協定などの届出については、IDとパスワードだけで申請できるようになりました。ますます、電子署名・電子証明書不要の申請が増えてきました。
GビズIDが電子申請の主流になってゆくか、それとも。。。
ところで、私はいわゆる給付関係の手続きの際は、必ず電子署名・電子証明書が必要ではないかとの考え方を持っていましたが、今の流れを見る限り、GビズIDでの2段階認証でも良いという状況になってきているようです。
でも、さすがに給付関係の手続きについても、IDとパスワードだけで済むようになるとは思いませんし、もしそうなるようであれば、個人的には異議を唱えたいと考えておりますが、この電子署名・電子証明書の今後の動向については、注視してゆきます。
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