「MacBookProでWindowsを動かすことができるか」という記事を投稿してから、2年8か月ぐらいが経過しました。そして、このMacBookProからM1 Mac miniへの移行作業をこの間行ってきましたが、案外手こずってしまい、2024年2月にやっと完了いたしました。今回は、その経過報告です。
MacBookProでもWindowsを動かすことは可能
2021年6月に、「MacBookProでWindowsを動かすことができるか」という記事を投稿してから2年8か月ぐらいが経過しました。その時の投稿内容は、下記のとおりです。そして、その時の結論は、Parallels Desktopという仮想ソフトを使えば、Windowsを動かすことができるというものでした。
Parallels Desktopという仮想ソフトを使えば、Windowsを動かすことができることがわかったので、Windows版のデスクトップではなく、「MacBookProでWindowsを動かすことができるか」を投稿した同じ2021年6月に、Mac版のデスクトップパソコン(Mac min)を購入しました。
しかしながら、同じMac環境でもMacBookProとMac minでは、CPUとWindows のバージョンという2つの点で大きく違っていました。つまり、MacBookProは、インテル版のCPUで、Windows10で動いていますが、Mac minは、Apple版のCPU(M1)で、Windows11で動いているからです。
MacでWindowsが使えることの持つ意味
上記の投稿の中では、社会保険労務士や行政書士である私がMacで業務に使えるための条件としては、(1)「Mail、Internetが使える」、(2)「Word、Excelなどが使える」、(3)「Windowsが使える」の3つをあげていますが、そのうち(1)と(2)については、ほぼ問題はありませんでした。
残る(3)の「Windowsが使える」ことについては、日常的に私が使っている業務用のソフトが、2024年2月時点でもほとんどMacでは動かないので、仕事としてパソコンを使うには、どうしてもWindowsで動くパソコンが必要なのです。そのWindowsを動かすソフトが、Parallels Desktopなわけです。
何故、MacをわざわざWindowsマシーンにしてまで動かすのかについては、同僚のS社労士に触発されて、自分もMacBookProを買ったことが始まりなのですが、その後Mac miniまで買って、Macに染まっていったのは、MacでWindowsを走らせることができるということを知ったことが大きいです。
Mac miniでWindowsが完全に動くまで
さて、M1Mac miniでもWindowsが使えるかという問題は、インテル版のCPUでは、完全に動いているので、M1Mac miniでもすぐ動くかというと残念ながらスムーズには行きませんでした。MacBookProからのM1Mac miniへの完全移行が終わったのは、2024年2月のことでした。
M1Mac miniの場合でも、このパソコンが業務で使えるには、次の3つが必要です。
- Mail、Internetが使える
- Word、Excelなどが使える
- Windowsが使える
「Mail、Internetが使える」、「Word、Excelなどが使える」というのは、MacBookProと同様にほとんど問題なく動作しました。また、「Windowsが使える」という部分については、SQLサーバーが関わっているソフト以外の業務用ソフトについては、問題なく動作していました。
SQLサーバーが関わっているソフトは、給与計算ソフトと経理関係のソフトの2つでしたが、この2つのソフトが動かない原因は、SQLサーバーのインストール時にエラーが出てしまうものでした。しかし、2024年2月に解決した時まで約8か月かかったのですが、その原因は、びっくりするようなものでした。
給与計算ソフトのインストールエラー原因
給与ソフトのインストールエラーの原因は、バージョンの古いものをインストールしていなかったことが原因でした。つまり、インストールしたいSQLサーバーの前に、それ以前のバージョンをまず、インストールして、その後にインストールしたいバージョンをインストールすることで解決しました。
経理関係のソフトのインストールエラー原因
経理関係のソフトのインストールエラーの原因は、SQLサーバーが原因ではありませんでした。つまり、SQLサーバーは、その名の通りサーバーにインストールするもので、M1Mac miniは、クライアントだったので、SQLサーバーをインストールする必要はありませんでした。
ところが、私がSQLサーバーをインストールしないといけないと思いこみ、いつもお世話になっている業者の方に解決策を頼んだのですが、その方達の力を借りてもインストールができませんでした。ただ、SQLサーバーをインストールできない原因については、今でもわかりません。
SQLサーバーをインストールしなくても良かったので、すんなりサーバー(親)と繋がると思いきや繋がりませんでした。繋がらない原因は、IPアドレスのグループが違うことでした。この部分は、Parallels Desktopが関係していました。これは、ブリッジネットワークを採用することで解決しました。
Parallels Desktop for Mac のネットワークモードの公式記事のサイトは、以下のとおりです。
まとめ
- 時間はかかりましたが、MacBookProからM1Mac miniへの完全移行が完了したので、今後、MacBookProについては、事務所に持ってゆかなくて済むことになりました。
- 完全移行に時間がかかったのは、M1Mac miniの問題というよりは、Parallels Desktopの問題も少しは関係しましたがほとんどが、Windowsの問題でした。
- 解決のために、いつもお世話になっている業者の方に相談しながらではありましたが、グーグルなどを使って、ネットで調べたことも多大なる貢献がありました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
意外な落とし穴がありました(2024年3月12日 追記)
それは、ドットプリンターの設定ができないということがわかりました。複合機は、何の不都合もなく動いていますので、ドットプリンターを使う時にだけ発生する不都合です。
もっとも、インテル版のCPU、Windows10で動いているMacBookProでは、ドットプリンターも複合機も普通に使えているので、完璧にOKだと思い込んでいました。
使えない原因についての究明に少し時間を要すると考えられるため、このM1Mac miniでも、ドットプリンターでのプリントアウトができるようになったら、またお知らせします。
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